車のエンジンオイル交換時期や頻度は?

目次

車検切れの車を忘れて運転したときの罰則についての質問

ガソリンスタンドに行く度にエンジンオイル交換を勧められます。

先日交換したばかりなのに汚れていると言われましたが、そんなに頻繁にオイル交換する必要があるのでしょうか?

 

オイルの性能向上により交換サイクルは格段に伸びています。

またオイルレベルゲージでオイル汚れや劣化の判断はできません。

 

 

セールストークには要注意。適切なエンジンオイル交換時期を見極めよう

車の消耗品の中でも、エンジンオイルほど人によって交換時期頻度に差があるパーツは他にないかもしれません。車を買ってから車検のときにしかオイル交換したことがないという人や、毎月1回はオイル交換しないと気が済まない人など千差万別なのがエンジンオイル交換です。

自分にとって適切なエンジンオイル交換時期を知っておけば、無駄がなくなるとともに車に対する意識も高まってきます。

適切なエンジンオイル交換時期とは

自動車の取扱説明書を見ると、エンジンオイルに関することが記載されています。近年の車であれば、以前よりも交換推奨走行距離や期間が格段に伸びていることに気付くと思います。メーカーによっては10,000~15,000kmまたは1年毎と指定していることも珍しくありません。

これだけ交換サイクルが長くなった理由のひとつがエンジンオイルの性能向上です。その他にもエンジン内部の精度向上や低燃費化によるブローバイガスの減少などによりオイル劣化が抑えられたこともありますが、主な理由はエンジンオイルが良くなったということです。

そのため通常のガソリン車であれば10,000~15,000kmまたは1年毎の交換サイクルで充分ですし、ハイブリッド車ならエンジン稼働時間が少ないので20,000km程度の交換でも大丈夫といえます。

走行条件や使用状況により交換時期が早まることも

最近のエンジンオイルは交換サイクルが長くなりましたが条件によっては早めに交換したほうがいいこともあります。

  • エンジンが温まらない短距離走行を繰り返す
  • 高速道路などで高回転を多用する
  • 坂道や山道の走行が多い
  • 未舗装路の走行が多い
  • 高温下や低温下の使用で温度変化が激しい環境での走行

『シビアコンディション』と言われる使用状況ですが、これらの項目に該当する場合には5,000~8,000kmまたは半年毎の交換サイクルに早めたほうが無難です。あまり乗らない車でもエンジンオイルは劣化していくので、走行距離が極端に少なくても1年に1回は交換しましょう。

セールストークによるエンジンオイル交換推奨には要注意

ガソリンスタンドやカー用品店などで、ボンネット内点検と称してエンジンオイル交換を促すことがあります。このときのオイル点検で見るオイルレベルゲージでは、オイル量の判断はできますが劣化具合を判断することはできません。

オイルの色で判断することもよく言われますが、エンジン内のオイルを完全に新油に交換しない限り、交換直後でも残油ですぐに汚れるので判断材料にはなりません。

エンジンオイルの状況は走行距離と交換時期から判断するようにして、オイルレベルゲージでの色や劣化具合を理由にしたエンジンオイル交換の売り込みには乗せられないように注意しましょう。

一番確実なのは、自分でオイル交換をして交換サイクルを管理することです。手動式オイルチェンジャーを使って上抜きでオイル交換すればそれほど手間が掛からないのでおすすめです。

参考記事:手動式オイルチェンジャーで車のオイル交換【自分で上抜き】


エンジンオイルの性能向上は目覚ましいものがあり、一昔前の常識では語れないほどの進歩を見せています。自分の車に合ったグレードのオイルを適切な時期に交換することで、車の性能維持や無駄な消耗品費用を削減することができます。