助手席やリアシートを外して車を運転すると違反なのか

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助手席やリアシートを外して車を運転すると違反なのかという質問

サーキットへ走りに行くときに、軽量化のために助手席やリアシートを外して走行することがあります。

この状態のまま公道を走行すると違反でしょうか?シートを外したまま車検に通りますか?

 

道路交通法の安全運転義務違反に問われる可能性があります。

助手席やリアシートを外したままの車検は、車検証の記載事項変更を届け出ない限り通りません。

 

 

助手席やリアシートを外した車は保安基準を満たしていない

サーキット走行をするために、車重の軽量化を狙って助手席リアシート取り外す人が多いようです。また、引っ越しや大きな荷物を載せるために助手席やリアシートを外すこともあるでしょう。

しかしシートを外した状態の公道走行は交通違反です。罰金の対象になる可能性がありますし、車検に通らなくなります。

車のシートを外したままの走行は安全運転義務違反に抵触する

助手席やリアシートを外したまま公道を走行すると、道路交通法の安全運転義務違反に抵触する可能性があります。

これはシートベルト着用義務と同じようなもので、シートを取り外すことで安全性が損なわれる恐れがあるからです。

なお安全運転義務違反の違反点数は2点加算反則金は普通自動車の場合9,000円です。

車のシートを外したまま走行すると保安基準に適合しなくなる

車検証に「乗車定員」が記載されています。助手席やリアシートを外すと乗車定員を満たすことができなくなり、そのままの状態で公道を走行すると保安基準不適合車になってしまいます。

乗車装置に不備がある点や、車検証の記載事項と実際の状態に不一致があるともし警察官から通告・指導を受けた場合は、15日以内に改善しなければなりません。改善命令に従わずにそのまま放置すると、当然処罰の対象になってしまいます。

※車のシートを取り外す行為自体は違法ではありません。外した状態で公道を走ると違反になります。掃除のときにシートを車外に出したり、サーキット走行でいらないシートを外すのは何ら問題がありません。

車のシートを外した状態のままだと車検に通らない

助手席やリアシートを外した状態で車検場に持って行っても車検に通りません。もしシートを外したまま車検に合格したいのなら、構造変更申請をして車検証の記載事項の変更をする必要があります。

構造変更申請をして車検証の乗車定員を変更すれば、助手席やリアシートを外した状態でも問題なく公道を走行できるようになります。またその後の車検も問題なく通ります。

ただし車検証の乗車定員を変更しているので、助手席やリアシートを戻した場合は再度構造変更申請をして車検証の乗車定員を元の状態に戻さないと、保安基準不適合車になったり車検に通らなくなるので注意が必要です。

レカロやブリッドなどのフルバケットシートを装着したときの車検に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

参考記事:レカロやブリッドなどのフルバケットシート装着車の車検


軽量化のためだけでなくて、車内空間をアレンジするためにシートを外す人もいることでしょう。しかしシートを外して乗車定員が変わる状態のまま公道を走行すると違反行為になります。車検のときに戻せばいいという考えはダメですよ。