車のナンバーから所有者や使用者を調べる方法

目次

車のナンバープレートの番号から個人情報を引き出すことができるのか

公道を走行できる車には必ずナンバープレートが付いています。

ナンバープレートに書かれている番号は同じ組み合わせが存在しない唯一のものです。事故や事件など、何かあったときにはナンバーを基にその車の所有者使用者を割り出すことができます。

しかし無断駐車浮気相手の特定などで、ナンバープレートから所有者使用者調べることはできるのでしょうか。

車のナンバーから所有者や使用者を調べる方法

車のナンバーから個人的に所有者や使用者を調べる方法

車のナンバーなどの登録情報の管理は普通車軽自動車では管轄が異なります。

普通車のナンバーから所有者や使用者を調べるには

普通車の登録情報の管理は陸運支局または自動車検査登録事務所で行われています。

そのため最寄りの陸運支局または自動車検査登録事務所の窓口に行き、『登録事項等証明書』の手続きをして、発行してもらえば現在の所有者や使用者の住所や氏名を確認することができます。

登録事項等証明書は車を売ったり買ったりするときに、名義人が誰かを確認したり車が抵当権や差押えの対象になっていないのか確認するためのものですが、条件を満たしていれば第三者にも開示されます。

2007年11月15日まではナンバーの内容(地名・3ケタの分類番号・ひらがな・番号)が分かれば、請求書と請求者の身分証明書、発行手数料を用意すれば登録事項等証明書は比較的容易に入手できました。

ところが個人情報保護や犯罪に使われることを抑制するために、2007年11月16日からはナンバーの内容にプラスしてその車の車台番号(下7桁)の記入が必要になりました。

車台番号は車検証やエンジンルーム内などに書かれている数字なので、基本的にその車の所有者や使用者でないと見ることができません。そのため第三者が登録事項等証明書を請求することは非常に困難になってしまいました。

軽自動車のナンバーから所有者や使用者を調べるには

軽自動車の登録情報の管理は普通車と違い、軽自動車検査協会で行われており、登録内容を証明する書類は『検査記録事項等証明書』となります。

検査記録事項等証明書の請求はナンバーの内容(地名・3ケタの分類番号・ひらがな・番号)、車台番号、現在の所有者や使用者の住所・氏名、請求をする理由の全てを記入する必要があります。

そのため普通車と同様に、第三者が登録事項等証明書を請求することは非常に困難です。

例外的に車のナンバーから所有者や使用者を知る方法がある

第三者(他人)が車の所有者や使用者の住所、氏名を調べることが基本的にできないことが分かって頂けたと思います。しかし自宅の駐車場など、私有地に放置された車の所有者や使用者を調べることは条件さえ満たせば可能です。

私有地などに放置された車がどのように放置されているのかという状況が分かる図面、放置車両の写真、放置されている日数を記載した書類を用意すれば、車台番号が不明でもナンバーの番号だけで登録事項等証明書の請求が可能です。

軽自動車の場合も私有地などに放置された車の所有者や使用者を調べることは可能です。ただし手続きが異なる可能性があるので、最寄りの軽自動車検査協会に確認しましょう。

無断駐車や放置車両で警察に動いてもらう方法とは

警察では公道上の違法駐車なら駐車違反でレッカー移動なり対処してくれます。

しかし私有地における個人間の問題は民事不介入を理由に動いてもらうことは期待できず、基本的に警察の力を借りることはできません。しかし理由によっては刑事事件ということで警察が動かざるを得ない状況にすることが可能です。

ひとつの方法は車庫証明を偽っている可能性があることに対しての捜査依頼です。車は保管場所が定められており、申請をしていない別の場所で保管している場合には取締の対象になるからです。

もうひとつの方法は『不法占拠』や『住居不法侵入』による捜査依頼です。

これは賃貸契約駐車場の契約者が行うことはできません。その土地の所有者が警察に連絡する必要がありますが効果は抜群です。

『自分の土地に不法侵入した放置車両があるため、業務(もしくは生活)に支障が出ているので捜査してもらいたい』と警察に電話すればすぐに調べてくれます。

この方法は私自身が月極駐車場の所有者であり、私が経営している契約駐車場に無断駐車の報告が入ったときには、全て警察に『不法占拠』の電話を入れて調査してもらっているからです。

不法占拠捜査依頼をすることで所有者や使用者が判明し、連絡が取れ次第、車を移動してもらっています。

もし賃貸契約駐車場の契約者の方で、無断駐車や放置車両に悩まされた場合には、駐車場の経営者(不動産や管理会社でななくその土地のオーナー)に連絡して、警察に不法占拠捜査依頼をしてもらうように頼んでみましょう。もちろんナンバーを外された放置車両でも有効な手段です。

参考記事:駐車場に無断駐車された時の対策・対処法【月極・警察】


私有地への不法侵入や車両の放置なら警察の力を借りることで所有者や使用者を見つけることができますが、一般的には第三者がその車の持ち主を知ることは難しいようです。浮気調査などでどうしても車の持ち主を知りたいときには探偵に頼む方法もありますが、高価なのは言わずもがなですね。