エンジンオイルの違いとは何か

エンジンオイルの交換をするためにカー用品店やホームセンターに行くと、棚一杯に並んだオイルに圧倒されてしまいます。

よく見ると4Lで1,000円を切るような安いオイルから、10,000円を超えるような高いオイルなど値段が全く違います。

また、5W-40とか化学合成とか様々な表示がありますが、知識がないと全く分からないので店員任せにエンジンオイル選びをしている人がほとんどではないでしょうか。

すすめられたオイルが必ずしもあなたの車に合っているとは限りませんし、もしかしたらオーバースペックなオイルをすすめられて無駄なお金を使っている可能性もあります。

ここではエンジンオイル選びに必要な知識を簡単に紹介いたします。

車に合ったエンジンオイルの選び方【安い・高い】出典:http://www.popularmechanics.com/

エンジンオイルに書かれている表示の意味とは

用途別の表示『API規格』

エンジンオイルには規格があり、『S』から始まるオイルがガソリンエンジン用です。SAから始まりSNが現在の最高ランクです。『C』から始まるオイルがディーゼルエンジン用でCAから始まりCF-4が現在の最高ランクです。

オイルの粘度を表す『SAE粘度番号』

エンジンオイルには5W-40のような番号があり、オイルの粘度(ねばつき)を表しています。

最初の『5W』は低温(40℃)での粘度を表し、数字が小さいほど極寒地でも固まらずに潤滑を保つことができます。

『W』はWinterの頭文字です。後半の『40』は高温(100℃)での粘度を表し、数字が大きいほど高温でも油膜切れを起こしにくくなります。

製法の違いによる『ベースオイル区分』

エンジンオイルはベースとなるオイルの種類や割合で大きく3つに分類されます。

鉱物油:ミネラルオイルとも呼ばれ、石油を精製する過程で得られるオイルです。比較的安価ですが、熱変化や酸化に弱い性質があります。4Lで1,000円~4,000円程度のエンジンオイルのほとんどが鉱物油です。

化学合成油:石油から化学的に合成されたオイルです。熱変化における潤滑性の高さなど高い性能を誇り、長寿命です。高価なエンジンオイルと言えば化学合成油です。

部分合成油:鉱物油と化学合成油をブレンドしたオイルです。比較的安価で高性能なことから多くの一般車に使われています。

車のエンジンに合ったエンジンオイルを選ぶ

化学合成油で0W-50のようなワイドレンジの高級オイルを選んでおけば安心かというとそうではなく、無駄になるばかりかトラブルを誘発する可能性もあります。

4L 10,000円を超えるような高級オイルは、スポーツカーでサーキット走行をするなどの過酷な条件で威力を発揮するものです。公道を普通に走行する車には全く無用なオイルです。現在のエンジンオイルは非常に優秀なので、4L 3,000円~5,000円程度の部分合成油であればほとんどの車種で問題ないでしょう。

しかしひとつだけ注意したいのが『SAE粘度番号』です。車の取扱説明書にSAE粘度番号の適合範囲が必ず書いてあるので、その範囲内の粘度を選ぶようにしましょう。特にハイブリッド車はオイル粘度にシビアなので注意が必要です。

カー用品店やディーラーにお任せではなく、自分でエンジンオイルを選択できるようになれば自然と車のコンディション管理にも繋がります。もし自分でオイル交換にチャレンジするなら手動式オイルチェンジャーで車のオイル交換【自分で上抜き】の記事を参考にしてみましょう。

【豆知識】:高価なエンジンオイルほど高性能と言う人がいますが、原価を知ると一概にはそうとも言えないことを知っておきましょう。

4L 15,000円するようなA社の高級オイルでも、実はB社の4L 5,000円で売られているオイルと中身が同じなんてこともありますよ。

ライター:「アンドロイド村上」
エンジンオイルを交換するときに頼りになるのが車の取扱説明書です。そしてあなどれないのが自動車メーカー純正オイルです。下手にアフターメーカーのオイルを選ぶよりも遥かに高い性能・信頼性・耐久性を得ることができます。そもそも自動車メーカー純正オイルは、大手の石油メーカーで作られている優良品ということを知っておきましょう。
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