手動式オイルチェンジャーで車のオイル交換【自分で上抜き】

目次

面倒なオイル交換も上抜きなら自分でできて簡単

あなたは愛車のオイル交換をしていますか?3000~5000kmまたは半年~1年毎にオイル交換していればエンジンの状態を保つことができます。

でもディーラーにオイル交換を頼むと結構な値段がするし、量販店だとアルバイト店員の作業で信用できないこともありますね。

そこでこだわる人は自分でオイル交換をしますが、『下抜き』で行うとなるとフロアジャッキや馬(リジャッキスタンド)、レンチetcが必要で初期投資がかなり掛かります。それに車の下に潜るのでやはり危険性が高くなります。

また、最近の車はジャッキアップポイントが設定されていない車も多く、そうなるとジャッキアップするのも一苦労です。しかもオイルパンのドレンボルトへ辿り着くまでアンダーカバーを外す必要があったりします。

ところが『手動式オイルチェンジャー』を使って『上抜き』でオイル交換を行えば、ジャッキアップする必要も無く自分でオイル交換をすることができます。

手動式オイルチェンジャーで車のオイル交換【上抜き DIY】

自分でオイル交換ができる手動式オイルチェンジャー

以前は「上抜きだときれいにオイルが抜けない」と噂されていたので敬遠する人が多くいました。

たしかに昔はオイルパンの底部が平らな車では、下抜きのほうがオイルを多く抜くことができました。

しかし今の車のエンジンはオイルパン形状が複雑で、フロントだけを持ち上げて下抜き交換すると、かなりオイルパンにオイルが残ってしまいます。

これは私の経験ですが、乗っていたホンダ車のエンジンがフロントジャッキアップでの下抜きオイル排出量4.2Lに対して、水平状態での上抜きオイル排出量が4.7Lでした。

このエンジンの取説記載のオイル交換量は4.5Lなので、上抜きだとメーカー想定値より0.2L多くのオイルを抜くことに成功しています。

逆に下抜きだと0.3L抜け切れていないことになるので、上抜きとの差は0.5Lにもなりますね。

ノズルをしっかりとオイルレベルゲージ穴に奥深く差し込めば、上抜きのほうがたくさん抜けることが多いようです。

手動式オイルチェンジャーで上抜きオイル交換する方法

上抜きオイル交換するときに用意するもの

  • 手動式オイルチェンジャー
  • エンジンオイル(必要量をキチンと調べて用意しましょう)
  • オイルジョッキ(無ければペットボトルを切って漏斗代わりにしても可)
  • 廃油処理箱
  • ウエス、手袋

1.エンジンが冷えていたら5分ほどアイドリングして暖めます。

2.エンジンを止めたらオイルレベルゲージを抜きます。

3.手動式オイルチェンジャーを組み立て、ノズルをオイルレベルゲージ穴に奥深く差し込みます。

4.ポンピングを何回かするとオイルが吸い出されていきます。時々、ポンピングを追加して完全に抜けるのを待ちましょう。

5.オイルレベルゲージを戻したらオイル注入口から新しいエンジンオイルを注ぎます。一度に全部入れないでレベルゲージを見ながらオイル量を確認するようにしましょう。

【豆知識】オイルを入れ過ぎても吸い出して調整できるのが手動式オイルチェンジャーの利点です。下抜きだと再度、ジャッキアップしてドレンボルトから抜かなければなりませんし、微妙な量調整をすることは不可能です。

手動式オイルチェンジャーに溜まった廃オイルは、廃油処理箱に入れるなどをして処理します。自治体によっては燃えるゴミとして出せる場合もあるので確認しましょう。すぐに廃オイルを捨てなくても、手動式オイルチェンジャーならタンクに溜めたままにしておけるので、ガソリンスタンドに処分してもらうことも可能です。

注意!:廃オイルを空き地や下水に流してはいけません。

手順を守って廃オイルの処理を確実にすれば、自分で簡単にオイル交換できるのが手動式オイルチェンジャーを使った上抜き法です。自分でエンジンオイル交換すれば、コンディションの把握ができるし節約にも繋がりますよ。

※交換作業に自信が無い人はディーラーや修理工場などに依頼しましょう。なお、ご自身でのオイル交換作業に伴う怪我や損害は当サイトでは一切関知いたしませんので、自己責任による作業をお願いします。


今時の車は下抜きでエンジンオイル交換をする場合は、リフトで水平に上げないときれいにオイルが抜けてくれません。上抜きなら簡単に規定量を抜くことができるので便利です。デフやミッションオイル交換でも手動式オイルチェンジャーは使えますよ。