中古車を買うときには定期点検記録簿の有無に注意

目次

中古車を購入する前に定期点検記録簿をチェックしよう

中古車選びをしてお気に入りの1台が見つかったら、購入契約をする前に定期点検記録簿が付いているのか確認しましょう。

定期点検記録簿は過去の所有者が、どのような整備や点検を受けてきたのかを知ることができる重要な情報です。

定期点検記録簿とは

中古車を買うときには定期点検記録簿の有無に注意
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定期点検記録簿(整備手帳)は正式には定期点検整備記録簿と呼ばれ、新車を購入したときに付属してきます。

法定点検となる車検や12ヶ月点検などの記録が記されており、その車の過去のメンテナンス情報が分かるようになっています。

法定点検とは

法定点検には24ヶ月点検12ヶ月点検があり、一般的に車検と呼ばれているのが24ヶ月点検のことです。

法定点検は国が道路運送車両法により定めた定期点検で、ブレーキやステアリング装置など安全に関わる項目の点検が義務付けられています。

法定点検をしなくても罰則はありません。また自分で法定点検をすることも可能です。しかし自動車に対する専門知識や資格を持たない人がほとんどなので、ディーラーや認証工場などで法定点検を行うのが一般的です。

定期点検記録簿がない中古車とは

過去の点検整備状況を確認できる唯一の情報源が定期点検記録簿なので、通常は車検証と一緒に車内に保管されているはずです。

ところが中古車には定期点検記録簿が付いていない場合があります。

中古車に定期点検記録簿が付いていないケース

過去の所有者が定期点検記録簿を破棄(紛失)した場合

過去のオーナーの誰かが定期点検記録簿を破棄して無くなっていることがあります。紛失の可能性もありますが、定期点検記録簿を見ると分かるように、結構立派な記録簿なのでよほどルーズに扱われない限り不意の紛失は考えられないでしょう。

法定点検をしていなかったとしても定期点検記録簿に記録がないだけなので、定期点検記録簿を破棄する理由にはなりません。

いずれにしても定期点検記録簿を過去のオーナーが破棄した中古車は大切に扱われてこなかった可能性が高く、定期点検記録簿という重要な書類を破棄せざるをえない理由があった車だと推測されます。

中古車販売店が破棄した場合

過去にはメーター戻し走行距離の改ざんをしたことを隠すために、中古車販売店が定期点検記録簿を破棄するケースがありました。

しかし現在では、車検証に過去2回の車検時の走行距離を記載することが義務付けられ、中古車業界全体でもメーター戻しや走行距離改ざんの撲滅運動が活発になっており、まず見かけることはありません。

定期点検記録簿は人間で言えば医師が書くカルテのようなもので、その車の過去の点検整備状況を知ることができる唯一の情報源です。

中古車選びをする際は定期点検記録簿が付属していることを確認し、安心できる1台を選ぶようにしましょう。


自動車は高額で高級な車ほど点検整備をマメにしている傾向があり、価格が安くなるほど乱雑に扱われ点検整備をまともにしていないケースが多くなります。そのため安い中古車を買うときほど定期点検記録簿の存在を確認をするべきだと思います。