ハイブリッドカーとガソリン車を比較するとどちらがお得なのか

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ハイブリッドカーとガソリン車を比較するとどちらが得かという質問

自動車を買い替えようと思いますが、ハイブリッドカーとガソリン車を比較するとどちらがお得ですか?年間走行距離は1万km程度です。

 

燃費だけではなくて、購入費や税金を加味したトータル金額で判断しましょう。

 

 

燃費がいいハイブリッドカーと購入費が安いガソリン車

ハイブリッドカーの進化によってリッター20kmや30kmが当たり前になってきました。低燃費を前面に打ち出した広告に心を奪われて、ハイブリッドカーを購入した方も多いようです。たしかに燃費や環境面のことを考えるとハイブリッド車がよさそうと思いがちですが、条件によってはガソリン車より高いお金を払うかもしれません。

車両本体価格が高額なハイブリッドカー

ハイブリッドカーを検討するときにまず驚くのが車両本体価格の高さではないでしょうか。自動車で一番お金が掛かっている箇所はパワートレインですが、ハイブリッドカーはエンジンに加えてモーターやバッテリーが必要なのでどうしても高額になってしまいます。

例えばハイブリッドカーとガソリン車をラインナップしている※ホンダ・フィットで比較してみると、車両本体価格で30万円近く差があることが分かります。購入時の価格差をガソリン代などの維持費で取り返せるのかがポイントになるようです。

※ハイブリッドカーはHYBRID・Sパッケージ、ガソリン車は15XLで比較しています。

ハイブリッドカーにはエコカー減税がある

ホンダ・フィットHYBRID・Sパッケージはエコカー減税の対象車です。自動車重量税と自動車取得税が免税、登録翌年度の自動車税が75%減額です。エコカー減税の合計金額は約78,000円になって、納付額は約9,000円になります。

対するフィット15XLはエコカー減税の対象外なので、自動車重量税と自動車取得税、登録翌年度の自動車税を丸々納付しなければなりません。合計納付額は約100,000円です。

車両本体価格で30万円近くあった差がエコカー減税によって約20万円差まで縮まりました。果たしてこの差を維持費で取り返すことができるのでしょうか。

年間走行距離が少なかったり買い替え頻度が短いとハイブリッドカーはお得にならない

フィットHYBRID・SパッケージのJC08モード燃費は31.4km/Lです。ガソリン車のフィット15XLのJC08モード燃費は21.8km/Lです。少し乱暴ですが、このカタログ燃費を基に両車のガソリン代を比較してみましょう。

年間1万km走行する場合に必要なガソリンの量

・フィットHYBRID・Sパッケージ 約318.5L
・フィット15XL 約459L

ガソリン代を1L=120円として、1年間に掛かるガソリン代

・フィットHYBRID・Sパッケージ 約38,200円
・フィット15XL 約55,000円

1年間に掛かるガソリン代はHYBRID・Sパッケージのほうが約17,000円安くなります。

車両本体価格で30万円近くあった差がエコカー減税によって約20万円差まで縮まりましたが、その差を維持費で取り返すには年間走行距離1万kmの場合、約12年掛かるようです。

もちろん所有期間が長くなれば修理も必要になって、構造が複雑なハイブリッドカーのほうが費用がかさむことも考えられます。

結局のところ乗る人のライフスタイルによってどちらがお得になるか決まるようです。1台の車を長く所有して距離を乗る人ならハイブリッドカーがお得になります。年間の走行距離が少なかったり、頻繁に車を買い替える人はガソリン車のほうが合っているかもしれません。

広告や流行に流されることなくトータルの金額で判断することが賢い車選びといえますね。


環境のためにハイブリッドカーを選ぶ人が多いようですが、製造や廃棄時の環境負担が大きいことはあまり知られていないようです。みんなが乗っているとか広告などの表面的なうたい文句に流されずに、自分にとって最適な車を選びたいですね。