自動車レースのメカニックになる方法・仕事・収入

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レースメカニックになって活躍するには

自動車レースは常にマシンの状態をベストに保つ必要があります。そのため各レーシングチームには専属のメカニックが在籍しており、最近ではアマチュアレーサーでもレースメカニックを雇うことがあります。レーシングドライバー同様、レースメカニックに憧れを抱いている人は多くいますが、実際にレースメカニックとして活躍するにはかなり狭き門を突破しなければなりません。

自動車レースのメカニックになる方法・仕事・収入
出典:http://www.digital-news.it/

レースメカニックになる方法

レースメカニックといえども基本は自動車整備士です。しかし整備士の資格を持っていれば誰でもレースメカニックになれるわけではありません。

レースメカニックにはレースに関する知識や技術が必要ですが、モータースポーツ専門学校やレーシングメカニック育成学校で学ぶ方法があります。自動車メーカーもこれらの学校を運営しており、トヨタ名古屋自動車大学校やホンダテクニカルカレッジが有名です。

レース活動をしている自動車メーカーに入社すれば、社内募集によりレースメカニックになれる可能性があります。しかしそもそも自動車メーカーに入社することが難しく、その中での競争を勝ち抜いてレースメカニックの座を手にするわけですから難易度はかなり高そうです。

レーシングチームに所属する方法もあります。チューニングショップやレースメンテナンスガレージなどで実績を積むことでレーシングチームから声がかかるかもしれません。私の知り合いも関西の有名チューニングショップで下積みを経てから某有名レーシングチームに引き抜かれ、現在でもレースメカニックとして最前線で戦っています。

レースメカニックは高収入なのか

華やかなレースの世界に関わるレースメカニック収入はどのくらいなのでしょうか?

F1やル・マン24時間レース、スーパーGTなどの最高峰レースに参戦しているレーシングチームのチーフメカニック級であれば、一流企業の重役並みの年収になることもあります。

しかしこのような待遇を得ている人はほんの一握りで、多くの人は通常の自動車整備士とレースメカニックを掛け持ちで行っているようです。

レースメカニックは相当に車やレースのことが好きな人でないと務まりません。最初から高収入を望むのなら他の業種を選ぶべきです。

レースメカニックとしての実績や地位が向上するにつれて、より高い知識や語学力などが要求されるようになります。そのため常に新しい技術や知識を勉強することが必要で、特に英語の習得に関しては必須になっていきます。

レースメカニックの最大の魅力はレーシングカーに触れ、自分の手で整備やセッティングしたマシンがレースを戦うことです。もしあなたが車のレースが好きで整備に対する情熱があるようならレースメカニックを目指してみてもいいかもしれません。


レースメカニックは整備士の中でも一握りの人しかなることができない職業ですが、待遇自体はあまり良いとはいえません。しかしレーシングカーやレース好きにとっては憧れでもあり、一度はチャレンジしてみたい仕事です。