F1を目指す次世代の若手日本人レーシングドライバー

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小林可夢偉に続く日本人F1ドライバーは誰なのか

小林可夢偉選手が2014年シーズン終了後にケーターハムのシートを失って以来、日本人F1ドライバーは参戦していません。

F1を目指す次世代の若手日本人レーシングドライバー
出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp/tsujinohiroshi/20140121-00031847/

日本企業がF1のスポンサーから次々と撤退したことで、シート奪取が難しくなっています。しかし近い将来F1ドライバーへのステップアップが期待されている、実力のある若手日本人ドライバーが育ってきています。ここでは私の独断と偏見で未来の日本人F1ドライバー候補を何人か取り上げてみます。

桜井孝太郎選手

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出典:http://f1-gate.com/

1994年6月生まれ、東京都出身の桜井孝太郎選手は2003年よりレーシングカートでモータースポーツ活動を開始。2010年にはフォーミュラBMWのスカラシップドライバー契約を結び、2011年、17歳のときにイギリス・F3選手権ルーキークラスにステップアップ。見事チャンピオンに輝いています。2012年、日本人初のGP3シリーズに参戦するなど将来が期待されているドライバーです。

笹原右京選手

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出典:http://gogoukyo.com/web/

1996年4月生まれ。7歳から始めたレーシングカートで各シリーズのチャンピオンに輝いた後、2013年からFormula Renault 2.0ユーロシリーズに参戦。元F1ドライバー片山右京と同じ名前で注目されています。まだお母さんのお腹にいるときに右京と命名され、レーシングドライバーになるべく生まれた笹原右京選手が、片山右京選手を超える日は近いのかもしれません。

金丸悠選手

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出典:http://www.yukanamaru.com/index.html

1994年5月生まれ東京都出身。5歳のときからレーシングカートに乗り始めた金丸悠選手は、2011年のKF1世界選手権第2戦レース1にて日本人初優勝。2012年からFormula Renault 2.0ユーロシリーズに参戦。2014年にはマカオGPに出場して予選13位。2015年Euroformula Openシリーズで総合3位。2016年はフォーミュラ3.5 V8に参戦など、着々と実績を重ねながらF1のシートを狙っています。

F1のシート獲得に最も近い2人の日本人ドライバー

ザウバーのリザーブドライバー経験を持つ佐藤公哉選手

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出典:http://supergt.net/pages

1989年に兵庫県で誕生した佐藤公哉選手。4歳でレーシングカートを始め、全日本F3選手権、ユーロF3、ドイツF3カップと進む。2013年にAutoGPへの参戦開始、5勝を挙げ年間ランキング2位を獲得。2014年にはAutoGPで年間最多勝となる6勝でシリーズチャンピオンに輝いています。F1では2013年7月にシルバーストーン合同テストにザウバーチームのドライバーとして参加。10月のF1日本GPではザウバーのリザーブドライバーとして登録された経験を持ちます。2015年、2016年は日本のスーパーGTに参戦中ですが、条件次第では再びF1の世界に戻れるかもしれませんね。

マクラーレン・ホンダのテストドライバーを務める松下信治選手

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出典:http://www.honda.co.jp/

1993年生まれ、埼玉県出身の松下信治選手は4歳でレーシングカートを開始、2010年に全日本カート選手権KF1クラスシリーズランキング3位。2012年フォーミュラチャレンジジャパン・シリーズチャンピオン。2013年より全日本F3選手権にステップアップして、2014年シリーズチャンピオン獲得。2015年からはF1の直下カテゴリーであるGP2に参戦開始。ルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグが在籍していたARTグランプリチームへの加入で話題となりました。GP2参加初年度から大活躍した松下信治選手はハンガリーグランプリで初優勝、2位1回を獲得。2016年にはモナコグランプリで1勝を挙げています。2016年からマクラーレン・ホンダのテストドライバーとなった松下信治選手。現レギュラードライバーの2名がワールドチャンピオン経験者なので、なにかがない限りレースドライバー昇格は難しそうです。しかしホンダ側でもいずれは日本人ドライバーをF1に乗せたいと公言しているので、近いうちにレギュラーシートの座を掴む日がやってくるかもしれません。

スポンサーや企業のバックアップが必要で、実力だけではなかなかレギュラーシートの座を掴むことが難しいF1の世界です。そのため日本人ドライバーがF1レースに出場することは厳しそうです。それでもお金の力だけではなく、速さでヨーロッパ人を黙らせるような日本人ドライバーが育ってきています。また再びF1のレースシーンに日本人ドライバーが戻ってくる可能性があるかもしれませんね。


以前はお金でシートを買っていると揶揄された日本人F1ドライバーですが、佐藤琢磨選手の台頭から実力でシートを獲得する日本人ドライバーが出現してきました。小林可夢偉選手がシートを失ってからF1人気も下降気味なので、次世代の日本人F1ドライバー誕生に期待ですね。