車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

目次

ヒューズは車の電気回路や電装品を守るために切れる

車はガソリンさえあれば走るものと思われている方が多くいますが電気がないと走りません。特に最近の車は電気に頼っている部分が非常に多く、小さなヒューズがひとつ切れるだけで簡単に走行不能に陥ることがあります。

今回はヒューズの意味や切れたり飛んだ時の交換方法を紹介していきましょう。

車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】
出典:http://www.amon.co.jp/

ヒューズの役目とは

車には網の目のように配線が張り巡らされ、エンジンの点火系やコンピューター、エアコン、カーナビなどの電装品に電気を供給しています。しかし何らかのトラブルにより設定以上の電流が流れたときに、ヒューズが切れて電流を遮断します。

もしヒューズが切れなかったときには電気回路や電装品が破損してしまったり、過電流により発熱~発火する危険性があります。ヒューズは自らの体を切って電気回路や電装品を守る役目を担っているのです。

ヒューズを交換しても再び飛ぶようならば、何らかのトラブルを抱えているので速やかに修理する必要があります。ヒューズが飛ぶのが面倒だからといって、容量の大きいヒューズに付け替えることは絶対にしてはいけません。

ヒューズの種類

車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

現在の自動車で使われているヒューズには3種類のサイズがあります。

低背ヒューズ

その名の通り、背が低く最も小さいヒューズ。最近の車に多く使われています。

ミニ平型ヒューズ

低背ヒューズと大きさはほぼ同じだが、足の部分が突出している。少し前の車に多く使われています。

平型ヒューズ

3種類の中で最も大きなヒューズです。

ヒューズには様々な容量があり、交換するときには同じ容量のヒューズを使用しなければなりません。ヒューズは容量毎に色分けされており、一目で容量が判断できるようになっています。

ヒューズの容量と色の種類

・3A→紫色
・5A→橙色
・7.5A→茶色
・10A→赤色
・15A→青色
・20A→黄色
・25A→透明
・30A→緑色

その他にもガラス管でできたガラス管ヒューズがありますが、古い車やアフターパーツで見かける程度で近年の車には使われていません。

ヒューズの交換方法

電装品が突然動かなくなったときにはヒューズ切れを疑いますが、まずは切れているヒューズを探し出さなければなりません。

車に備え付けられている取扱説明書には、主だった電装品のヒューズの位置が記載されています。

またヒューズBOXの蓋の裏には、どの電装品に使われているヒューズなのかが記載されているので位置を確認しましょう。

ヒューズBOXを探す

車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

ヒューズはヒューズBOXの中に集中して収められています。

ヒューズBOXの位置は運転席の足元付近やエンジンルームにあることが多いですが、車種により異なるので取扱説明書を見て確認しましょう。

該当するヒューズを抜く

車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

ヒューズBOXの蓋を開けたら(手で開きます)、動かなくなった電装品に対応しているヒューズの位置を探し出して抜きます。

指で抜こうとすると爪を痛めてしまうので、ヒューズBOXに備わっているヒューズ抜きやラジオペンチを使って抜くようにします。

ヒューズを交換する

車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

取り外したヒューズの導線を確認し、切れていたら同じ色(容量)、同じ種類のヒューズと交換しましょう。

同じ色(容量)、同じ種類のヒューズが無いときに違う色や種類のヒューズで代用することはNGです。

自分の車で使われているヒューズを一通り予備で持っていると安心できます。

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ヒューズを交換しても再び切れたときには

電装品に何らかのトラブルが発生してヒューズが切れた場合にはヒューズ交換しても再び飛んでしまいます。そのようなときにはディーラーや修理工場などで原因を特定し、修理してもらいましょう。

何か電装品を追加してヒューズが切れたときにはその電気回路に対して過大な電流が流れていることになります。

この場合には別の電気回路から追加した電装品の電源をとるように変更して対応しましょう。なおヒューズの容量を増やして対応すると発熱の恐れがありますので止めましょう。

電装品を自分でイジる人でないとなかなかヒューズを触ることがないと思いますが、突然のトラブルにも慌てないようヒューズBOXの位置や蓋の開け方、予備ヒューズなどは確認しておいたほうがいいと思います。


車のヒューズは複数の電装品を制御していることが多いので、慣れるまでは位置を特定するのが難しいかもしれませんが、当てずっぽで抜きまくるようなことはしないようにしましょう。電装品を追加するときにはショートに気を付け、バッテリー端子を外すなどして電気回路にダメージを与えないように気を付けてください。