スタッドレスタイヤに交換するときの注意点・ポイント【装着方法・寿命】

目次

スタッドレスタイヤに交換するときには装着方法に注意

寒くなると装着率が一気に上がるスタッドレスタイヤ

チェーンのように脱着の必要がないスタッドレスタイヤは便利な反面、装着方法や運転方法に注意しないと正しく性能を発揮できないばかりか、ノーマルタイヤよりグリップが悪くなることもあります。

意外と短いスタッドレスタイヤ寿命についても理解しておきましょう。

4輪全てをスタッドレスタイヤに交換することが大前提

チェーンの装着に慣れた人は、駆動輪だけをスタッドレスタイヤに交換すればいいと思いがちです。しかしスタッドレスタイヤ装着の基本は、4輪全てを交換することなので覚えておきましょう。

もし駆動輪だけにスタッドレスタイヤを装着して走った場合、ブレーキやカーブでスタッドレスタイヤとノーマルタイヤの間にグリップの差が生まれてしまうので、車が横滑りしたり止まれなくなってしまうので危険です。

安全に走行して止まるには、全ての車輪をスタッドレスタイヤに交換することが必要になります。

車に装着するときは回転方向や向きに注意

スタッドレスタイヤの種類によっては、回転方向や向きを指定されていることがあるので注意です。

回転方向や向きは、タイヤの側面に書いてあります。

タイヤの向き(左右)が指定されている場合は、側面に書いてあるOUT側の表示を車の外側に向けて装着します。

回転方向が指定されている場合は、「ROTATION→」のような表示があるので矢印の方向にタイヤが回転するように装着しましょう。

なお、回転方向や向きの指定表示が無いスタッドレスタイヤの場合は、どのように装着しても大丈夫ですがホイールの向きが決まっているのでタイヤの向きは間違えようがないはずです。

スタッドレスタイヤの寿命は意外に短い

スタッドレスタイヤに交換するときの注意点・ポイント【装着方法・寿命】
出典:http://www.iceguard.jp/recommend/check.html

スタッドレスタイヤは溝の深さが半分になったら寿命といわれています。

ノーマルタイヤだと1.6mmを切ったら寿命ですが、スタッドレスタイヤの場合は随分と溝が残っていても寿命なので注意しましょう。

寿命の判断はノーマルタイヤと同様、タイヤのトレッド面に溝の残りを知らせる凸部(プラットフォーム)があるので、プラットフォームとタイヤのブロックが同じ高さになったら寿命です。

プラットフォームの位置は、タイヤ側面に↑マークがあるので分かるはずです。

タイヤは溝が残っていても時間が経つにつれて固くなるのであまり距離を走らなくても寿命はやってきます。

雪国でない地域ではたまにしかスタッドレスタイヤを装着しないので、同じタイヤを何年に渡って使い続けてしまう傾向があります。しかし時間が経って固くなったタイヤはスタッドレスの機能を全く発揮しないので要注意です。

スタッドレスタイヤの寿命はおよそ3~4年と言われているので、たとえ溝が残っていても定期的に交換しましょう。

スタッドレスタイヤは寒くなり始めると急激に売れるようになり入手困難になりやすいです。

そのためシーズンインする少し手前に購入すれば手に入りやすいし、割引率が高くなっているのでお得になります。ホイール付きで購入すればタイヤを組み替えなくていいので楽ですよ。

スタッドレスタイヤを装着していても、雪や氷の上では急発進・急ブレーキ・急ハンドルは禁物です。

真っすぐ走っている時に安心しきっているとカーブで横滑りを起こしたり、止まり切れないことがあるのでスピードは控えめで運転しましょう。

なお、スタッドレスタイヤは雪が無い雨天時の路面では、排水能力が劣るためにノーマルタイヤよりも滑りやすいので注意が必要です。


スタッドレスタイヤは保管方法によっても寿命がかなり左右されます。直射日光が当たらない冷暗所でカバーを掛けて保管するのがベスト。よく玄関先などに剥き出しで平積みされている光景を見かけますが、あのような保管方法では風雨や紫外線にやられて1年程度でタイヤが固くなってしまうので真似しないようにしましょう。