4点式シートベルトは公道使用不可で車検に通らないのか

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4点式シートベルトについての質問

サーキット走行に備えて4点式シートベルトを付けていますが、公道で使用すると違反になるのでしょうか?

また装着したままで車検は通るのでしょうか?

 

4点式シートベルトのみを着用して公道走行すると違反になります。

車検は純正3点式が使える、乗車定員が変わらないなどの条件があります。

 

 

サーキットでは必需品の4点式シートベルトだが公道では使えるのか

サーキット走行に挑む前に真っ先に準備することといえば4点式シートベルトの装着ですね。サーキット走行会の主催者の多くが4点式シートベルトの装着を義務付けていますし、一般道とは違う横Gや減速Gで体が動くのを防ぐためにも4点式シートベルトは有効です。

4点式シートベルトは公道使用不可で車検に通らないのか

サーキット走行だけではなく、峠などでも4点式シートベルトを着用して走っている人もいるようです。ところが4点式シートベルト『のみ』を着用して公道走行すると、シートベルト装着義務違反で点数が加算されます(反則金はなし)。

4点式シートベルトがなぜ違反になるのか

4点式シートベルトは、サーキット走行でのコーナリングやフルブレーキング時に、体をシートにしっかりと固定できるので運転操作に集中することができます。また、激しいクラッシュでも命を守ってくれる確率が高いのが特徴です。

安全性に優れた4点式シートベルトですが、道路運送車両法の保安基準では認められていないので公道での使用はできません。簡単に言えば4点式シートベルトは法律上、『公道上においてシートベルトとして認められていない』ということです。

裏技としては、4点式シートベルトと純正3点式シートベルトを併用する方法があります。そもそも4点式シートベルトは公道上においてシートベルトとは認められないないので、4点式と純正3点式を併用したとしても純正3点式シートベルトしか着用していないことになります。

しかしこれは解釈の仕方で違反にもなる可能性があるので実践するなら自己責任でお願いします。後述しますが、シートベルト装着義務違反にはならなくても、装着方法や乗車定員で道路運送車両法の保安基準違反になる可能性もあります。

4点式シートベルトを装着したまま車検を通すには条件がある

4点式シートベルトを装着していると車検に通らないことがあります。

シートベルトは道路運送車両法の保安基準に定められている重要部品なので、指定を受けたものでないと取付けできません。

純正3点式シートベルトは指定部品なので問題ありませんが、4点式シートベルトを共締めなどで取付ける場合は適切に固定されていないと、純正3点式シートベルトの機能が損なわれるので車検に通らないことがあります。

もうひとつは乗車定員の変更です。4点式シートベルトの固定が後部座席のシートベルト固定部で共締めされている場合、後部座席に乗車できないとみなされるので、乗車定員記載事項の変更をしないと車検に通りません。

しっかりとした固定と、後部座席に乗車できる切り離し可能な4点式シートベルトであれば車検に通るかもしれません(実際に私はこの方法で4点式シートベルトを装着したまま何度も車検にパスしています)。

もちろんこれも地域の車検場検査員により判断が異なるので絶対ではありません。一番確実なのは車検時に4点式シートベルトを外すことですね。


サーキット走行では絶対必要な4点式シートベルトです。しかし公道では見通しの悪い交差点などで前かがみになったり、バックする際に体を捻るなどの動作ができないので安全に運転ができなくなります。やはり公道では純正3点式シートベルトを着用するようにしましょう。